胃内視鏡検査
GASTROSCOPY
苦痛の少ない
胃内視鏡検査

胃内視鏡検査(上部消化管内視鏡検査)とは、内視鏡を口もしくは鼻から挿入し、食道から胃、十二指腸までを観察します。必要に応じて組織を一部採取し、病理検査を行なったり、感染症のチェックを行うこともあります。この一連の検査によって炎症、悪性腫瘍などの診断を行い、適切な治療方法を選択することが可能になります。検査時間は10分程度です。
当院では細径の鼻からできる胃カメラ(経鼻内視鏡)を用意しております。一般的に鼻からの検査の方が口からに比べて苦しくありません。検査中に会話することもでき、安心して検査を受けることができます。
こんな方に
検査をお勧めします
- 胃やみぞおちの痛み、不快感がある
- 胸焼けや呑酸(酸っぱいものがこみ上げる)が続く
- 胃もたれや膨満感が頻繁にある
- 食欲不振や体重減少が続く
- のどのつかえ感や飲み込みにくい症状がある
- 吐き気や嘔吐が続く
- 黒い便(タール便)が出た
- 健康診断で胃の異常(X線検査で異常陰影など)を指摘された
- 胃がんや食道がんの家族歴がある
- ピロリ菌感染が気になる、または除菌後の効果確認
- 定期的に胃のチェックを受けたい(特に40歳以上の方)
当院の
胃内視鏡検査の特徴
①不快感を感じにくい
経鼻内視鏡検査
嘔吐反射の原因となる舌根部を刺激しないため、「オエッ」という不快な反射がほとんど起こりません。使用するスコープは極めて細く、鼻腔を通過する際の違和感も最小限に抑えられています。鼻からの挿入ルートでは口を塞がないため呼吸が楽にでき、検査中に医師と会話することも可能です。
②鎮静剤を使用した検査
どうしても不安が強い方には静脈内鎮静法による検査をご提案しています。鎮静剤を投与すると、ウトウトとした心地よい状態になるので、内視鏡検査が怖い方でも安心して検査を進められます。ただし、鎮静剤の効果が完全に切れるまで院内での安静が必要です。検査当日は、自動車の運転や重要な判断を要する業務はお控えください。
ピロリ菌除菌も
行っています

<当院では胃内視鏡検査と同時にピロリ菌の検査を行うことができます。ヘリコバクター・ピロリ菌は、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因となり、長期間感染が続くと胃がんのリスクを大幅に高めることが分かっています。胃の粘膜を少量採取し、ピロリ菌の存在を確認する検査は、診断方法として精度が高いのが特徴です。感染が確認された場合は、抗菌薬と胃酸を抑える薬を組み合わせた除菌治療を行います。
検査の流れ
STEP1ご予約・お問い合わせ
検査前に一度受診していただき、現在の症状や既往歴、アレルギーの有無などを詳しくお聞きします。また、経鼻・経口のどちらを選択するか、鎮静剤を使用するかなど、検査方法についてもお聞きします。検査に関する疑問や不安な点があれば、遠慮なくお尋ねください。
【受付時間】 8:30~12:00 / 14:00~18:00
【休診日】 水曜午後、土曜午後、日祝
STEP2検査準備
ご希望に応じて、麻酔・鎮静を行います。
STEP3検査
検査室にご案内し、楽な姿勢で検査台に横になっていただきます。経鼻内視鏡の場合は鼻腔に局所麻酔を行い、鎮静剤使用の場合は点滴を開始します。準備が整いましたら、医師が慎重にスコープを挿入し、食道、胃、十二指腸の順に観察。必要に応じて写真撮影や組織採取も行います。
検査は通常5~10分程度です。組織採取を行った場合でも、痛みを感じることはほとんどありません。
STEP4結果説明
鎮静剤を使用した場合は、意識がはっきりするまで30分から1時間程度の観察が必要です。そのため、検査終了後はリカバリールームで回復を待つ必要があります。その後、診察室にて撮影した内視鏡画像をモニターでご覧いただきながら、所見について詳しくご説明します。組織検査を実施した場合、病理診断結果が出るまでに1~2週間かかるため、再度ご来院をお願いしています。






